デフレーション

経済

デフレーション(以下、デフレ)とは、物価が下落していく現象のことです。
対義語にインフレーション(以下、インフレ)がありますが、こちらは物価が上昇していくことを指します。

一般的には以上がデフレ・インフレの定義になるのですが、デフレ・インフレを理解するためには、通貨の価値という側面で理解した方がよいと思います。

どういうことかというと、
デフレ・・・通貨の価値が上がる
インフレ・・・通貨の価値が下がる
ということです。

例えば、今、あなたが1万円を持っているとします。
現時点ではあるモノ、ここでは牛丼にしておきましょう。牛丼1杯が500円だとしたら、あなたの1万円は、牛丼20杯分の価値があります。
これが5年後にどうなるかを考えて見ましょう。

インフレの経済では物価が上がります。
なので、牛丼が5年後に50%値上がりして750円になっています。
すると、5年後のあなたの1万円の価値は牛丼13.3杯分の価値になります。
1万円=13.3牛丼

デフレでは物価が下がります。
なので、牛丼が5年後に50%値下がりして250円になっています。
すると、5年後のあなたの1万円の価値は牛丼40杯分の価値になります。
1万円=40牛丼

通貨の価値で見てみましょう。
少しのお金でいっぱいのモノが買えれば、通貨の価値は上がったことになります。逆に少しのモノしか買えないのであれば、通貨の価値は下がったことになります。
1万円はインフレ下では13.3牛丼、デフレ下では40牛丼ですので、インフレでは通貨の価値が下がり、デフレでは通貨の価値が上がることになります。

まとめると、物価が上がれば通貨の価値は下がり(インフレ)、物価が下がれば通貨の価値が上がる(デフレ)ということになります。

消費者の視点のみで考えると、デフレは望ましい状態に思えます。
手持ちのおカネの価値がどんどん増えていくわけですから。
給料が現状のままで物価が半分になれば、かなりリッチな生活ができるでしょう。
でも、現実は「デフレは望ましくない」と言われています。

それはなぜなのでしょうか?
「デフレーションと経済」に続きます。

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