レノボ(Lenovo)

IT

昨日、仕事で使うノートパソコンを買い換えようと思い、色々調べてみたところ、衝撃的な事実が分かりました。
ということで、その事実の主役であるレノボについて調べてみました。

レノボは香港に本店を置くパソコン・スマートフォン・サーバー機器の製造。販売を主力とするIT企業です。
日本ではThinkPadのブランドで販売されているノートパソコンのメーカーとして有名です。
2018年3月期の売上高は453.5億米ドル(日本円で約5兆円)、日本企業と比較すると、KDDI(5兆419億円)に匹敵し、NTTドコモ(4兆7694億円)や富士通(4兆983億円)よりも売上規模は大きな会社です。(数字はいずれも2018年)

レノボは2004年にIBMのPC部門を買収することで、全世界的に有名な”ThinkPad”ブランドを手に入れ、世界的な知名度を一気に上げました。
ThinkPadのトラックポイント(キーボードの中央にある、マウスのような働きをするデバイス)は大きな特長で、あれが好きという人も多いですね。
しかし、現在販売されているThinkPadはレノボ製のものです。

レノボ製のThinkPadには、セキュリティに関する様々な噂がついて回っています。
最近、レノボの幹部が「中国向けの製品には現地の要望に合わせた仕様を盛り込んでいる」という主旨の発言をしたことが大きなニュースになりました。
「現地の要望に合わせた仕様」というのは、バックドア(不正にコンピューターに侵入することが可能な、意図的なセキュリティホールのこと)のことを指すと見られ、「中国人が使っているPCには、いつでもレノボ(あるいは中国政府)は侵入して情報をとることができますよ」ということを言っているのに等しいのです。

海外向け製品では、そのようなことはしていないと発言しているようですが、どこまで信用していいのか私には分かりません。
なので、私はThinkPadは購入リストから除外することにしています。

ところが、国産メーカーのノートPCをリストアップしている時によくよく調べてみると、
レノボは2011年にNECのパソコン事業を買収して、NECブランドのノートPCの製造を手がけているNECパーソナルコンピュータという会社は、現在はレノボ傘下になっています。

また、2017年には富士通のパソコン事業を担っている富士通クライアントコンピューティングの51%の株式を取得し、富士通のパソコン事業もレノボ傘下になっています。

大きなニュースにはなっていたはずなので、私が見落としていただけなのかも知れませんが、改めて知るとショックですね。
傘下に入ったとは言え、すぐにNECや富士通の信頼が損なわれるわけではないのでしょうが、HUAWEIの疑惑がある中、ましてや自国民の使うノートPCにバックドアを仕込むことを公言して憚らないような会社を、私は信用できません。

ということで、私のノートPCの選択肢はかなり狭まってしまいました。
PanasonicかVAIOかで、しばらく悩むことにします。

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