カンボジア その2

国際

カンボジアその1からの続きです。

中国の影響力の強さ

街中で歩いていると、「ニーハオ」と声を掛けられることが何回もありました。
逆に「こんにちは」と声を掛けられることは一回もありませんでした。
商売している街中の人と話していても、簡単な中国語は通じるようですが、日本語も英語もほとんど通じませんでした。
街ゆく外国人らしき人はほとんど中国人ですから、現地の人々も生きていくためには中国語を覚える必要があるのかなと思いました。

建物に関しても、中国資本のビルがどんどん建っています。
中国人の建てるビルには特徴があるので、一目でわかります。
まず、屋上に何かのオブジェをくっつけます。これでほぼ見分けがつきます。
そして、凝った設計なのも大体中国資本の建物です。
建物の色も、うまく表現できないのですが派手な色(中国っぽい色彩)なので、だいたい分かります。
政治的にも、今のフンセン政権は親中派なことも影響しているのでしょう。

日本がこれまでカンボジアで支援してきた経緯を思うと、日本人のプレゼンスの無さはちょっと寂しい思いがしました。

親日国家

日本のプレゼンスはなくなっているなと感じた一方。滞在中に感じたのはカンボジアの人の日本人に対するプラスの感情でした。
(なんちゃっても多いですが)日本料理店や日本のファストフードも進出していますし、日系のスーパーも進出して賑わっているなど、日本食や日本文化に対するプラス感情もあります。

また、カンボジアの現地通貨の500リエル札には、何と日の丸が入っています。
これは2001年に竣工した「キズナ橋」を記念して、お札のデザインに採用されたものです。
橋のイラストと、そのたもとにある記念碑のイラストがあり、記念碑に刻んであるカンボジアの国旗と日の丸が並んで描かれています。

日本のお札に他国の国旗が描かれるというのは想像できませんが、カンボジアの人達は日本に感謝の思いを持ってくれていて、わざわざお札に日の丸を入れてくれています。
嬉しいですね。

米ドルが普通に使える

訪問中はほぼ全てアメリカドルで事足りました。
現地通貨には「リエル」というものがありますが、お釣りの時にもらうくらいで、街中の売店から高級レストランまで、アメリカドルが普通に通用しました。

現地の人もあまりリエルは使っていないらしく、事実上の通過はアメリカドルと言ってもいいくらいです。
あまりにも普及しないので、最近、公務員の給料は全てリエル建てで支払うことになったそうです(今までドルで払ってたんだ・・・と正直思いましたが)

これも、ポル・ポト政権の影響です。
ポル・ポトの敗走後、国連カンボジア暫定機構(UNTAC)が暫定統治しました。
その時に米ドルを通貨としていたようで(ポル・ポトは原始時代の暮らしが理想として、通貨も廃止していました)、その名残で米ドルが通用しています。

また、高金利で米ドル預金ができるようです。
私も滞在中にパンフレットを見ましたが、米ドル建ての定期預金の利率が7%以上(!)のものがありました。
世界中探しても、こんなドル建ての高金利商品は見当たらないのではないでしょうか。

アンコールワット観光でシェムリアップに行く人は多いと思いますが、プノンペンもなかなか素敵な街でした。
食べ物も日本人の口に合いますし、ぜひ、行ってみてはいかがでしょうか。

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